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中島敦



無名ながら、死後評価される人がいる。


中島敦もその一人。


そもそも俺なんぞが論評する事こそ
畏れ多い作家だが……


彼の作品の中で
虎になってしまう詩人の話がある。

「山月記」

と、言う話なのだが
自分が天才だと自覚していて
ストイックに詩を追究する余り、
人と交わらず、媚びず、仕事を捨てて故郷にこもり詩作に没頭する。

百年の名を残そうと凄まじい自尊心の塊となり、
生活に窮して憔悴しきっていく。


仕事を続けている者達の出世や、
師によって拾い上げられた明らかに自分より凡才が幅を効かせるようになり、
やがて彼は絶望し、狂う。


妻子を残したまま山に消えてしまった。


やがて、昔から彼と親しかった友人が
ある山の森を抜けようとしたとき、
一匹の白虎が、友人の前に現れる。

白虎は、友人の顔を見るなり籔に姿を隠し
やがて二人は話始めた。


「俺はこんな姿に成るとは思っていなかった。
努めて師事したり、詩友と切磋琢磨しようとしなかった。
天才だと言われた自尊心が無かったわけではない。
ただそれは同時に臆病な自尊心であり、人の評価にさらされる羞恥心と言うべきか……
尊大な自尊心と臆病な羞恥心で、ますます心の珠を肥らせ、甘やかしていた」


「自分の殻にこもり、人とますます交わらず、人間が歪んだ珠はやがて弾けた。
それが今のこの姿だ」


と言うような内容なのだが、
この中島敦の晩年の作品には、痛烈な自己反省と自己否定が込められている。

自分の費やした時間が無駄だったと思いたくないと同時に、
なんて無駄だったのかと言う現実の姿。


諦めと後悔と絶望で、人ではない怪異に変化して、
やがて人の記憶を忘れていく
つまりは死んでいく自分を
山月記に込めている。


皮肉なもので、作家本人の死後百年後も作品は生き続けている。


少なからず、山月記に登場する白虎と心情がシンクロするのは、
俺が傲慢だからか?

ふと、何故か見透かされた気分になったので、コラムを載せてみた。


孤高を気取っていたわけではないが、
その自分の気質を飼い慣らしていた。

羞恥心を見透かされないように、自尊心で隠してきた。

もう、ヤメだ。


みっともなくても
情けなくても
俺はバカだから関係無いや。


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  1. 2016/12/02(金) 22:21:02|
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プロフィール

凛

Author:凛
雷都・栃木県宇都宮市を中心に活動しているバンド「凛~Linn~」

愛と平和
そして何ちゃねぇことや、どうでもいい唄を、アルコールとけむりの似合うサウンドに乗せ、誰かに「ありがとう」を
って言われるようなステージを目指し活動チュ~

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