月刊 野宿しようぜ

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スーパーカブと野宿しようぜ!第17夜~事件だ!!~






人生山あり谷ありとはよく言ったもので、
私は朝からスーパーカブに乗り、
人も少ない五箇山の道を、えっちらおっちら進んでいく。


人生を山に例えるのなら、この峠道が例えに相応しいのだろうと思いながら進む。


昨夜はぐっすり眠り、久々の清々しい朝。
道の駅福光は、いささか高地に在るらしく、朝の風が気持ち良い。


顔と頭を洗い、昨晩のツマミの残りであるビーフジャーキーをかじって、腹に納めた。



野宿旅は、朝日と共に起きる。


目覚ましは7時にセットしてあるが、
目覚まし通りに起きたためしはない。

大概、目覚ましよりも早く起きてしまう。

眠ければ途中で休み、腹が減ればなにか適当に食う。


いい景色を見たら立ち止まり、
温泉があれば入る。


それが1人旅の醍醐味だ。


ビバークだって思いのまま。
極端な話し、好きなときに好きな場所で休んでいたって構わないのだ。


そんなわけで、
飛騨高地を分け入り、国道を進むと、やがて五箇山集落の茅葺き合掌造りに行き着く。


実際に人が暮らす集落なので無闇に足を踏み入れたりはせず、
遠くから全体を眺める。

家は古来より伝わる合掌造りで、茅葺き屋根の文化が脈々と受け継がれた土地。

恐らくは雪に対する家屋の究極の形。
そして養蚕文化。
囲炉裏による煙の活用。

その営みが今に残ると言う事で、世界遺産に認定されたのだと思う。


しかし、仮に自分の住む近隣がたまたま世界遺産になってしまい、
大挙として観光客が押し寄せて来たなら……

考えただけでうわ~って気分になる。

なので、観光地化していない場所では、見守るスタンスでいたいものだ。

ふと、五箇山の集落から学校へ通う子供たちを見ていて、そう思った。


さて、


早朝の白川郷は、流石に人が少ない。


写真を何枚か撮る。


まだ、白川郷の敷地内のお店はあまり開いていないので、
高山市内まで走り、何か食べる事にした。


バイクの停めてある場所まで帰ってきて、バイクに股がった時、ある異変に気づく。



「ぬっ!?タイヤがパンクしているだと!!??」

愕然とした。
まさか、こんな山奥の秘境な観光地で、
パンクに見舞わられるとは……



「ぜ、前輪がパンクしているだと!!??」


空気は半分くらい抜けていた。
ハンドルは取られるが、走れないわけではない。

重心を後輪に掛けながら、なるべく前輪が接地しないように(まあ、無理だが)、白川郷入り口にあるガソリンスタンドに急いで駆け込む。


「すいません!ちょっと空気入れたいんですけど!」


スタンドのおっちゃんが慌てて出てくる。


そして空気を目一杯入れてくれた。


何度もタイヤを揉むが、空気が抜けていく気配は今の所無い。


軽くパニックに陥っている俺。


今回、いつも旅には持っていくパンク修理キットを持ってきていない。

「どーせパンクしないし……」

と、明らかに出発前にフラグを立てていたのだった。


「し、しまった……」


場所は白川郷。


バイク屋など皆無。


在るのは世界遺産。


スタンドでパンク修理しちゃえばよかった……と、
走り出して気が付いた時には、
前輪は完全に潰れていた。

身の危険を感じるほど、コーナーでヨレヨレで転倒しそうになる。

こんな崖っぷちの道で、何気に交通量が多い場所で、
転けて轢かれて、崖から落ちたら洒落にならない。
崖の下はでかいダム。

おぼろダムとある。

ダイナミックな放水をしている。


限界まで走り、ついにここまでと判断した場所は、
幸いにも旧道の洞門に運良く止まることが出来た。

旧道は車が走っていない。そして広くなっている。
スノーシェードが、日差しを避けて涼しい。


「ひとまず、ビバークできて助かった……
しかし、もはやロードサービス呼ぶしかない……」


行き付けの地元のバイク屋で、たまたま入ったロードサービスのクレジットカード。


でかいバイクならともかく、
スーパーカブでこれを利用することになるとは……

しかもパンクで……


仕方ない。店も道具もありゃしない。

ひとまず、ロードサービスに電話してみる。


女性のオペレーターが対応してくれた。


「え?場所ですか?えっと、ダムの畔に居ます。はい。国道沿いです。あ、トンネルがあります。すごい長いトンネル……」


こんなアバウトな説明で、
秘境と呼ばれるこの場所はたして来てくれるのか!?

「では、レッカーを手配いたしますので、2時間程お待ちください。
因みに、レッカーには基本同乗できませんが……何か別の交通手段はありますか?」

「在るわけ、無いだろうが!!」

「で、ですよね~……ちょっとこちらで考えてみます」



甚だ不安ではある。

観光バスしか通らないような場所だ。


最悪、あそこで工事している方に、土下座して里まで連れていって貰うしか無いか
と、そこまでを想定せざるおえない。


大したストレス無く、此処まで走ってきたのだが、ここに来て頭をフル稼働させた。

すると私はどっと疲れて、電話が終わると同時に地面に座り込み、寝転がった。

日陰は素晴らしく涼しいので、
瞬く間に寝入ってしまった。


一度、頭をリセットするべく、睡眠を欲していたに違いない。


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  1. 2016/08/20(土) 22:49:41|
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プロフィール

凛

Author:凛
雷都・栃木県宇都宮市を中心に活動しているバンド「凛~Linn~」

愛と平和
そして何ちゃねぇことや、どうでもいい唄を、アルコールとけむりの似合うサウンドに乗せ、誰かに「ありがとう」を
って言われるようなステージを目指し活動チュ~

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