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続・熊嵐

人を喰うようなヒグマが、マタギに殺されるとその直後に突如強い風が吹くそうだ。


それを総じて熊嵐と言う。



集落を襲ったヒグマの脅威に触れた人々は、警察の力を借りようと使いを出した。


警察は要請を受け、鉄砲を三十人。
他の集落の男ばかり300人を集め、ヒグマに襲われた集落へ集結する。

検死を担当した初老の男は、集落へ先に入り、惨状を目の当たりにする。

ヒグマが排泄した大きな糞には、人の歯と長い髪の毛が混じっていた。


およそ人間とは思えない程小さくなった肉片。

かろうじて女性であることが解る程度である。


その報告を聞いた警察官達は驚愕する。


翌日、300人はヒグマ討伐に向かう。

集落へ到着した300人は、その現状を見て戦闘意欲が無くなってしまう。
そこに雪を滅茶苦茶に掻き散らしながらヒグマが襲ってくる。
300人は立ち向かうことも出来ず逃げ惑う。

鉄砲の三十人は警官の指示で弾を装填するもヒグマは怯む事もなく襲ってくる。

鉄砲のほとんどが不発と、命中には至らない。

家を破壊し、森へ消えていくヒグマの後ろ姿を虚ろに見つめる他無かった。


300人隊の士気はもはや無かった。


集落の区長は絶望した。
意気揚々と集落へ到着した300人隊は、300キロを超える巨大ヒグマを前にして、その恐怖を身をもって感じ、不発に終わった鉄砲への信頼ももはや失っていた。

討伐に来た300人隊はこの集落に何の思い入れも無いに等しい。

そんな烏合の衆は、虚栄心と興味だけで集まってきたに過ぎないのだ。


警察は駐屯軍の派遣を要請すべく動き出したが、いかんせん時間が掛かる。

避難した隣の集落にヒグマが女の匂いを嗅ぎ付けて移動してくる事も考えられる。

ヒグマに襲われた家族の気持ちを考えれば、必ずヒグマを仕留めなくてはならない。


集落の区長は警察には極秘に、ある人物を呼び寄せる事にした。



その人物は、村の鼻つまみ者で、日露戦争の生き残りのマタギである。


ロシア軍からライフルを奪い、その獲物で冬は山に入りヒグマを打つ。

ただ猟をしていないときの男は、酒を飲んでは絡み、相手を半殺しにし、恐喝も恫喝も平気で、何度も留置された経歴を持つ正に札付きのごろつきなのであった。



しかし、マタギの腕は一流で、何頭ものヒグマを仕留めては大金を稼いでいると言う事を村の人々は知っていたのである。


区長は、あのヒグマを倒せるのはこのマタギしかいないと考え、助けを頼んだのであった。




つづく
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  1. 2014/08/21(木) 22:34:56|
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プロフィール

凛

Author:凛
雷都・栃木県宇都宮市を中心に活動しているバンド「凛~Linn~」

愛と平和
そして何ちゃねぇことや、どうでもいい唄を、アルコールとけむりの似合うサウンドに乗せ、誰かに「ありがとう」を
って言われるようなステージを目指し活動チュ~

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